水シャワー

としひさより

3年前の夏、車を運転しながらカーラジオのスイッチを何気なく入れました。
「お風呂でお湯に8分~10分位つかったあと、水シャワーを浴びると良い」と話している声が聞こえてきました。その日の夜、ラジオで聞いたとおりにやってみました。夏なので水シャワーが気持ちよく、次の日からも続けてみようと思いました。
なぜか夏から冬になっても続けていました。特に目的や、ラジオで言っていた「良い効果」を目指したわけではありません。大寒の日も、雪の日も、出張先のホテルでも続けていました。以来3年以上、お風呂に入った時は1回も欠かさず水シャワーを浴びてきました。(ラジオで「どんな良い効果がある」と言っていたのかは、残念ながら途中で忘れてしまっていました)

水シャワーの効果ではないかもしれませんが、風邪(かぜ)は引かなくなりました。3年間、1回も引いていません。新陳代謝が良くなりました。冬でも少しの運動ですぐに汗をかくようになりました。冬、以前より薄着でも寒さを感じなくなりました。(空気が冷たいことは、手や顔など露出している部分で分かります)

3年間続けてきた水シャワーをこの12月1日で止めました。
止めると決めたのは11月30日の午前中です。議会に向う車のカーラジオから、「冬になるとお風呂でヒートショック(*1)を起こす人が増える」と話している声が聞こえてきました。脱衣所が寒いと、「心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高い」そうです。わたしの母も脱衣所で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。66歳でした。ラジオを聞きながら、母を思い出し、冬の水シャワーが怖くなりました。

統計によると、ヒートショックに関連した入浴中の急死は、年間約1万7,000人と推計されていて、交通事故による死亡者数を大きく上回っているそうです。
ネットで検索した、ヒートショックを発症しやすい人≫
1.65歳以上の高齢者(特に75歳以上はリスク大)
2.狭心症や心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などの経歴がある人
3.不整脈や高血圧、糖尿病などの持病がある人
4.食事や飲酒後に入浴する習慣がある人
5.1番風呂や42度以上の熱いお風呂につかる習慣がある人
6.浴室や脱衣所、トイレに暖房がない人
7.浴室がタイル張りで、床が冷えやすい家に住んでいる人
8.リビングと浴室、トイレの距離が離れていて、暖房が行き届かない人

わたしも10年程前、心筋梗塞で入院したことがあります。自分がヒートショックを発症しやすい人の中に入っているとは知りませんでした。ラジオを聞いて水シャワーを止めたことは、母からの啓示だったのかもしれないと思っています。
(としひさ)

ネットで検索した、ヒートショックを防ぐための6つの対策≫
1.脱衣所やトイレに暖房器具を置く。
2.入浴前後に水分を取る。
(ラジオでは「入浴前にコップ1杯の水を飲む」と言っていました)
3.入浴前後の飲酒・食事は避ける。

4.熱いお湯での入浴や、長湯をしない。
(ラジオでは「冬になっても設定温度は夏と同じ40℃のままで上げない。お湯につかる時間は10分程度」と言っていました)
5.入浴前に家族に一声かける。
6.ホームセキュリティーサービスを利用する。
水シャワーとともに、きょうから40℃を42℃にすることも止めました。

(*1)ヒートショック: 急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかった状態のことをいいます。軽度な症状であれば立ちくらみ程度で少し休むと回復します。重度になると心筋梗塞や脳梗塞、大動脈解離など、命にかかわる病気を発症します。(ネット辞書より)

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