『10年目を迎える 児童心理治療施設 の現場から』という講演を聞く機会がありました。講師は、大分市の児童心理治療施設『愛育学園はばたき』の施設長さんでした。
以下、『はばたき』のHPを一部抜粋しました。
【入所対象児童】
・虐待やいじめが原因で、心が深く傷ついている児童
・学校に行けない、友達や先生とトラブルが多い児童
・他人とうまく話せない、コミュニケーションを取るのが苦手な児童
・自宅に引きこもっている児童
・おとなへの不信感や常に恐怖を感じている児童 など
【ご利用の手続き】
下記の児童相談所に相談してください。入所については、お子様の状況に応じて児童相談所が判断します。
・大分県中央児童相談所(大分市以外の方)TEL:097-544-2016
・大分県中央児童相談所 城崎分室(大分市の方)TEL:097-579-6650
・大分県中津児童相談所 TEL:0979₋22₋2025
いま、大分県内の児童相談所に寄せられている相談件数のうち、約半数は大分市の案件です。大分市は独自の児童相談所の設置に向け、2019年(令和元年)外部検討委員会を立ち上げ、2020年(令和2年)3月検討委員会からの提言書がまとめられました。
わたしは当時所管する委員会(厚生常任委員会)に所属していました。委員会として設置自体に反対するものではありません。当時、設置の方向で動き出すには準備が不十分と判断しました。児童相談所の拙速な対応は子どもたちの命にかかわります。十分な準備ができて初めて具体的な検討に入るべきだと主張しました。
いまは、市の職員さんが県の児童相談所で研修を積んでくれたり、県と市の連携を模索したり、慎重な姿勢で取り組みを進めてくれています。
(としひさ)