同じ釜の飯

としひさより

この夏の猛暑でレオン(わが家のワンちゃん)の食欲が減退し、通常の半分くらいしか食べてくれない日が続いていました。少し朝夕が涼しくなり、レオンの食欲も少しずつ戻ってきました。

きのうはたくさん食べてくれました。きょうはどうかなと思って見ていると、向こうの方からチョビ(わが家のニャンちゃん)が、外回りのパトロールを終え、帰って来るのが見えました。トコトコトコと庭に入って来て、食べているレオンの横にチョコンと座りました。そのまま動こうとしません。目はどこか宙を見ている感じでジッとしています。

少ししてレオンがご飯皿から離れました。お皿の中を見ると大さじ一杯くらいのご飯が残っていました。レオンのご飯の食べ方の特徴は、ある程度食べると疲れるのか飽きるのかご飯皿から少し離れて休憩します。そのまま休憩し続けることもありますが、多くは1~2分、2~3分するとまた戻ってきて食べ始めます。この日は1回の休憩を挟んでほとんど食べあげてくれました。

目の端でチョビが動くのが見えました。ご飯皿に寄って来て、ご飯皿を乗せている低い椅子に前足をかけました。お皿の中をのぞき込んでいます。そのまま残っているご飯を食べ始めました。アッという間にきれいに食べあげてくれました。食べ終わるとまたもとの位置に戻り、何食わぬ顔でチョコンと座っています。

以前レオンもシオン(わが家のワンちゃん 体の小さいほう)も、硬いドッグフードをガシガシ食べていた頃、チョビが通りすがりに気まぐれのようにシオンのご飯を食べたことがありました(ブログR4.6.4)。今の柔らかいドッグフードをチョビが食べるのを見たのはきのうが初めてでした。ふと、『同じ釜の飯を食う』という言葉が浮かんできました。

レオンとチョビは保護犬と、迷いネコで、19年前の同じ年にわが家に来ました。以来ずっと一緒です。小さい時も大きくなってからもじゃれ合って遊んでいました。互いに推定年齢100歳を優に超えた今、兄弟犬のシオンを先に亡くしたレオンを、長い付き合いのチョビが同じ皿の飯を食って、ガンバレと労(いた)わっているようにも見えました。
(としひさ)

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