きょうのお昼は児童公園のベンチで食べました。ブランコとベンチが2つあるだけの小さな公園でした。公園内にある木は剪定(せんてい)され、暖かい日差しがベンチにも降り注いでいました。
ベンチに座り、すぐ近くのコンビニで買ってきた好物のかつ丼を食べ始めました。半分くらい食べたころ、女の子の声が聞こえてきました。
公園の横にある家の玄関チャイムを、小学校1年生くらいの女の子が押していました。後ろにはもう1人、年長さんくらいの女の子、口々に○○ちゃんと呼んでいました。
しばらくすると2人で公園のブランコに乗って遊び始めました。
「お友達、いなかったの?」と、わたし。
「うん」と2人。
「残念だったね」
「うん」と2人。
見ず知らずのおじさんの問いかけにも笑って答えてくれました。
わたしはかつ丼を食べ終わり、2人にバイバイを言い、公園の外に停めてある自転車に乗り込み漕ぎ出そうとしました。
2人が駆け寄ってきました。女の子たちの手には選定された小さな枝、
「おじちゃん、これあげる」
「おっ、ありがとう」と受け取ると、
「おじちゃん、これもあげる」ともう1人。
「うれしいな。そうだ。自転車を木の枝で飾ってみようか」
と、もらった枝を自転車のカゴの網目に差し込んでみました。
「どう、かっこいい」「うん、かっこいい」
女の子たちはニコニコ笑っています。そのあと、女の子たちの手のひらよりも大きい葉っぱも1枚ずつ拾ってきてくれました。
いまは我が家の仏間のテーブルの上を飾っています。
(としひさ)