『塵(ちり)も積もれば山となる』という諺(ことわざ)があります。ことわざ通り、「わずかなものでも、積み重ねていけば大きなものになる」と、改めて実感することがありました。
お仏壇にお参りする時、毎朝、ろうそくに火をつけます。ろうそくは、左右に、1本ずつあります。左右の距離は、肩幅のちょうど半分くらいです。
ある日、左のろうそくより、右のろうそくの方が、1㎝弱短くなっていることに気づきました。右の方が短くなった理由は、左のろうそくに、先に火をつけた回数より、右のろうそくに、先に火をつけた回数の方が多かったから、だと思いました。
その日から、意識して、左のろうそくから先に火をつけ、消すのは右から先に消すようにしてみました。何日か続けて、同じ長さになりました。右➡左、左➡右の時間差は、ほんの1秒有るか、無いかです。
コツコツ積み上げていくのは、本来は苦手です。小学校の夏休みの宿題も、あと4,5日になってから『夏休みの友(=当時の宿題帳です)』の1ページ目をやっと開いていました。毎日の天気を書かないといけないので、調べるのに大変でした。そんな時だけ、毎日コツコツやっておけば、と思いました。お仏壇の『ろうそくの実験』?もよく続いたと思います。
ふと思いついて、100円玉貯金を始めてみました。塵を積み上げ、山にしようと思いました。使わなくなった、梅をつけるビンに、100円玉を入れています。ビンは、仕事部屋の、椅子の後ろに置いてあります。ブログを書く手を止め、ビンを見てみました。・・・まだ塵です。
(としひさ)