午前8時15分、「黙とう」をさせていただきました。午前8時15分は広島に原爆が投下された時刻です。1945年(昭和20年)8月6日でした。原爆の投下から78年が経ちました。
きょうは広島市の平和記念公園で、平和祈念式典(原爆死没者慰霊式並びに平和記念式)が開かれました。式典では、広島市長の「平和宣言」に続き、広島市内の小学6年生2人が、力強い、思いのこもった「平和への誓い」を、映像に写っている限り2人とも全く原稿を見ずに宣言しました。長い言葉が綴られた「平和への誓い」でした。暗記するだけでも大変なのに、聞いていて、見ていて思わず感情移入してしまった「平和への誓い」でした。
「誓い」の第一声は、「みなさんにとって『平和』とは何ですか」という問いかけから始まりました。『わたしにとって平和とは何か?』考えました。考えがまとまらないうちに子どもたちが『平和とは』を教えてくれました。
「争いや戦争がないこと
差別をせず 違いを認め合うこと
悪口を言ったり けんかをせず みんなが笑顔になれること
身近なところにもたくさんの平和があります
(中略)
あれから78年が経ちました
今の広島は緑豊かで笑顔あふれるまちとなりました
(中略)
私たちにもできることがあります
自分の思いを伝える前に相手の気持ちを考えること
友だちのよいところを見つけること
みんなの笑顔のために自分の力を使うこと
今 平和への思いを一つにするときです
被爆者の思いを自分のこととして受け止め 自分の言葉で伝えていきます(後略)」
式典が始まるまで、若者の「核なき世界への一歩につなげる」活動や、被爆された方々の思い等の映像が流れていました。番組を観ながら、「核のない世界をつくるため、自分に何ができるだろうか」自問自答していました。子どもたちが教えてくれました。
「平和への誓い」の中にあった言葉、「被爆者の思いを自分のこととして受け止める」為の方法を、まずしっかり考えたいと思います。その受け止め方により「自分の言葉」を探し、「伝えていく方法」を考え、被爆者の思いを風化させることなく次の世代に伝えていきたいと思います。
(としひさ)