『腸管出血性 大腸菌 感染症に気をつけましょう』という回覧が、大分市保健所から回ってきました。
通常の大腸菌は、人などに害は与えません。しかし、大腸菌の中には食中毒の原因になるものがあり、これらを総称して病原性大腸菌と呼んでいます。病原性大腸菌としては、O(オー)157をよく耳にしますが、他にもO(オー)121、O(オー)111、O(オー)121などがあります。これらの大腸菌は、『出血性下痢』の原因となる毒素を腸菅内で作るため、表題にある『腸管出血性大腸菌』とも呼ばれています。今回はO(オー)111患者の発生届けがあったそうです。
【腸管出血性 大腸菌 感染症の主な特徴】
●強い感染性
食物にごく少量ついていても感染します。タオルの共用や入浴などにより人から人へ感染することがあります。
●強い毒性
特に抵抗力の弱い5歳未満の乳幼児や高齢者には、腎臓や脳などに重い障害を生じさせることがあります。
●長い潜伏期間
潜伏期間が3日~8日と長く、感染源を特定しにくいのが特徴です。
【主な初期症状】
●鋭い腹痛
●水のような下痢
●鮮血のような血液の混ざった下痢
●発熱や吐き気
*たかが下痢と思わず、早めに医療機関を受診しましょう。
*下痢で体内の水分が不足すると脱水症状を起こすことがありますので、水分を補給しましょう。
*下痢止めは、体内に毒素がたまってしまうことがありますので、自己判断で市販の下痢止めなどは飲まないようにしましょう。
【予防のポイント】
●手をよく洗う
●調理した食品は速やかに食べる
●充分に加熱する
(以上、保健所資料より抜粋)
わたし自身、コロナ禍に引き続き、一生懸命手洗いしたいと思います。
今回届け出があった患者さん(幼児)は、10月13日現在、元気になったとのことです。ご家族もお元気とのことです。重症化もなく回復して良かったです。
(としひさ)