挫折(高校生の声)

としひさより

県外に住む高校生から『声』が届きました。3つの質問が書かれていました。一生懸命回答させてもらいました。回答した後、ブログ掲載の可否について尋ねたところ、「ご自由にお使いください」と、快く了承してくれました。ブログ掲載順に、第1弾校則(R4.9.8)、第2弾政治と若者(R4.9.9)と表題を付けました。きょうは第3弾です。挫折と付けました。

【高校生からの『声』】
政治家は、どのようにして挫折を乗り越えているのでしょうか?

【『声』の背景:高校生から届いたメールより抜粋】
日常生活の中には挫折が沢山あります。私たち学生も挫折を繰り返し、日常を過ごしています。政治家の方々は、自らの活動が思うようにいかない時、どのような捉え方(考え方)で、その苦難を乗り越えているのでしょうか?その姿を知ることは、必ず私たちの灯りになると思います。

【仲道からの回答(全文)】
『挫折』には、2+2+2で、6つの種類があると思っています。ひとつは、自分自身が原因(判断の間違い、力不足、勉強不足、うっかりミス、思い込み、考え違いなど)による挫折。もうひとつは、他人が要因(自分の知らないところで挫折の原因がつくられた、極端に自己中心的な人が相手だったなど)による挫折。いずれの挫折も実害が出ている場合と出ていない場合があります。実害も、過去形のものと現在進行形のもの(将来実害が出る可能性があるものを含む)があります。表にしてみました。

挫折を感じた時の判断です挫折の種類
自分自身が原因実害なし 1
自分自身が原因 実害あり今はあるが将来はない 2
自分自身が原因 実害あり 将来もある 3
他人が要因実害なし 4
他人が要因 実害あり今はあるが将来はない 5
他人が要因 実害あり将来もある 6
                       仲道としひさが思う挫折の種類

挫折は、種類ごとに気持ちや実際の対応の仕方が違ってきます。また、同じ種類でもケースバイケース、その都度対応を考えなければならないことがほとんどです。
わたしの場合、挫折の種類が違っても、最初にすることだけはいつも同じです。
まず深呼吸をします。吸う息より、吐く息に意識を集中させます。肺の中を空っぽにするように、吐き切ってしまったと思ってもそこからさらにもう一息吐きます。
次に肩の力が抜けているか確認します。確認が終わったら、もう1度深呼吸します。
それから挫折を6つの挫折のどの種類に分類するかを決めます。決めるのは自分です。
この作業(手順)は、マインドコントロールする(自分の感情を制御する)ための、わたしなりの方法です。ネットでも、『自分 感情 制御 方法』で検索するとイロイロ出てきます。いくつもの方法が書かれた本も出版されています。

わたしは、感情を完全に制御できる人はいないと思っています。わたしは出来ません。しかし、挫折を乗り越えるための第一歩は、『深呼吸をすることを、頭の中に浮かび上がらせることができる落ち着いた精神状態』だと思っています。

挫折を精神的に乗り越える(挫折を忘れる、あるいは挫折をバネに、精神的に強くなることと、挫折によって失ったものを現実的に取り戻す、あるいは次の成功につなげる)ことは、そう簡単なことではないと思います。挫折の乗り越え方は人それぞれ、また、何をもって乗り越えたとするのか、これも人それぞれだと思います。

もし、あなたやあなたの周りの人が、自力で挫折を乗り越えられず苦しんでいたら、誰かに相談してみてください。わたしでも構いません。『相談するという行為』も、乗り越えるための1つの手法だと思っています。

(追記)
回答の中で、原因と要因を使い分けました(自分自身が原因、他人が要因)。微妙なニュアンスの違いなので、要因を原因と読みかえても、回答として大きな違いはないと思います。
*原因=挫折のもとにあるもの。一般的に1つの場合が多い。
*要因=挫折を引き起こすことになった主な原因。一般的に複数の要素に対して使われることが多い。
(としひさ)

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