大人の価値観の影響

としひさより

千代田区立麹町(こうじまち)中学校の取り組みがラジオで紹介されたことがありました。大胆な取り組みに、驚き、取り組みをした校長先生の著書を急いで県立図書館に借りに行き、返却しないといけないので書店に注文して取り寄せてもらったことがありました。いま手元にあります。題名【学校の「当たり前」をやめた。】表紙には【生徒も教師も変わる!公立名門中学校の改革 宿題は必要ない。クラス担任は廃止。中間・期末テストも廃止。】と書かれています。初版は2018年(平成30年)、7年前です。本を買ったのは4年前です。

一方【あの名門中学校長に物申す!】という副題のついた本もありました。【学校の「当たり前」をやめてはいけない! 現場から疑う教育改革 宿題を出さない、中間・期末テストの全廃、固定担任制の廃止には、教育行政のどのような意図が潜んでいるのか?学校の「当たり前」は、はたして本当になくしてよいものなのか?】という本です。初版は2020年(令和2年)となっています。5年前です。

現地で話を聞きたいと思いました。千代田区教育委員会に視察を申し入れました。この件に関して視察の受け入れはしていないとのことでした。せめて、教育委員会としての考え方、麹町中学校の改革を教育委員会としてどう受け止めているのか聞きたいと思いました。かないませんでした。

今年、2025年(令和7年)3月10日号~24日号の日本教育新聞に『千代田区麹町中 この1年』という記事がありました。昨年の3月から6月にかけて掲載した麹町中学校の現状を伝える記事に様々な反響があり、今回インタビュー記事を組んだと前文に書かれていました。

東京都千代田区麹町中学の大胆な改革は、校長先生が変わり、指導方針が転換されたようです。方針転換は『学校の立て直し』と表現されていました。記事を見る限り、方針転換をせざるを得なかったとわたしは思いました。
気になったのは、この間、オトナ達の価値観に散々振り回された子どもたちです。中学の大胆な改革が中学校卒業後悪影響を及ぼしたのではないか?という記事がありました。事実なら、何か、どうにかできなかったのか、いたたまれない気持ちです。
(としひさ)

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