昨年予定していた娘の結婚式は、コロナ禍により、今年まで、1年延期になりました。先月、写真の前撮りのため2人が帰省してきました。帰省してきた夜、「大分駅前の抗原検査センターで検査してもらって、2人とも陰性だった」と連絡がありました。検査した日はホテルに、次の2日はむこさんの実家に、次の2日は我が家に泊まりました。
我が家に泊まった夜、妻は、サプライズ・プレゼントで2人を祝福しました。大きめのケーキを『ウエディングケーキ風』に仕上げてもらい、夕食の後、突然2人の前に出し、『ケーキ入刀』をさせ、娘を泣かせよう、というプレゼントでした。
ケーキは、大分市にある『粉と卵と…魔法使い』さんにお願いしました。
我が家では『こなたまさん』と呼んでいます。今年で35年目のケーキ屋さんです。娘が小さい頃、当時はミカンしか食べられなかった娘のために、妻が、ミカンだけを乗せた創作ケーキをお願いしたのが『こなたまさん』でした。以来20数年、『家族の誕生日はこなたまさんのケーキ』が、我が家の定番になりました。最近は、違う種類を人数分買ってきて、それぞれ好きなケーキを食べています。
その『こなたまさん』が、先日、雑誌で紹介されていました。紹介記事の見出しは、『魔法使いが描く、絵本のような甘い夢と儚い（はかない）記憶』でした。お店と、マスターと、マスターの奥さんのイメージにピッタリだなあ、と思いました。
記事の最後の方には『今年で35年目、数えきれないほどの物語が生まれてきた』という文章で、『数えきれないほどの物語』の1つが紹介されていました。物語を読み、ビックリし、嬉しくなり、涙が出そうになりました。わたしの妻と、わたしの娘の物語でした。『サプライズ・ウエディングケーキ』と『ミカンだけのケーキ』の話が書かれていました。
きょうは次男の誕生日です。冷蔵庫には、こなたまさんのケーキが4個入っています。
（としひさ）
