祖父との思い出

としひさより

きょうは敬老の日です。敬老の日が、国民の祝日とされたのは、1966年(昭和41年)です。わたしが7歳、小学校2年生の時です。
当時は、敬老の日の意味もよく分からずに、「365日敬老の日じゃないと、おかしいじゃん」などと、うそぶいた(偉そうに大きなことを言った)こともありました(笑)。
また、敬老の精神など、どこかに忘れて来てしまい、ケンカ中の妹を庇う(かばう)祖父に突っかかっていき、「こんな家、出てってやるぅ」と、家出をしたこともありました。わずか半日間のプチ家出でしたが・・・小学校3~4年生位だったと思います(誰も、わたしのプチ家出を知りません)。
祖父に怒られたのは、目の前で妹とケンカした、その一回だけだったと思います。いつも遠くから、しっかりと見守ってくれる、やさしくて穏やかな人でした。

若い頃から農業と畜産で身体を鍛えていた祖父も、昭和54年9月26日、72歳で帰らぬ人となってしまいました。わたしが20歳の時でした。
亡くなる少し前、「としひさ、これ」と、新しく建てる予定の、お墓の絵を手渡されました(ブログ8.14)。祖父は、病院のベッドの上で上半身を起こし、少しやつれた顔で、紙を受け取るわたしを見ていました。何か『人生のバトン』を渡されたような気がしています。
(としひさ)

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