市長と議会の関係について、大分市内のロータリークラブで話をさせていただきました。興味を持ってもらえそうな『 豊予海峡ルート 』を例にしながら説明しました。少し笑いも取れました。
講話(*1)的な話の時は、「時々笑いが取れればいいなあ」と思いながら話をしています。話を聞いてもらえているのか、バロメーターの1つが、わたしの場合笑いです。話しながら、2回目の笑い声を聞いた時、(心の中で)ガッツポーズをしました。
以下、その時の話の概略です。
『 豊予海峡ルート実現に向け、大分市が調査を進めています。豊予海峡ルートは、大分県佐賀関と愛媛県佐田岬の間にある豊予海峡に、海底トンネルあるいは橋を架けようという構想です。実現すれば、大分と関西経済圏を直接結ぶルートができます。経済波及効果は、大分県で年間253憶円、全国では1,114憶円と推計されています。佐藤大分市長が、市長になる前から悲願としてきた構想です。
豊予海峡ルート構想は、議会がルート着手を認めたわけではありません。議会が認めたのは、平成27年度から令和4年度までの調査費など7,854万7千円だけです。
予算を提案する権利(予算提案権)と事業を進める権利(執行権)は市長が持っています。提案された予算を認める権利は議会が持っています。市長が提案した予算を議会が認めなければ、市長は事業を進める(執行する)ことはできません。
豊予海峡ルートに限らず、大分市が進める全ての事業に対し、議会は大きな責任を負っています。ちなみに、いま、もし、豊予海峡ルート着手のための予算を市長が提案し、議会が認め、ただちに工事を始めたとしても、開通は早くて20年後といわれています。』
笑いは、会場の雰囲気を見ながらのアドリブなので、『概略』に笑いの要素を入れるのは難しかったです。
(としひさ)
(*1)講話: 大勢の人に対し、ある事柄について、わかりやすく説明すること(ネット辞書より)。