リード(引き綱)をぐいぐい引っ張って前に前に進もうとするワンちゃんを時々見かけます。そのワンちゃんは、リードを持つ人を、自分たちの『リーダー』と認めていないのだそうです。10年くらい前に見たテレビで言っていました。
記憶では「犬は群れで行動する動物です。敵に襲われた時、バラバラで行動するより、リーダーに従って行動する方が、生存率が上がることを本能的に知っています。リーダーがいた方が犬は安心します。リードを持つ人を、リーダーとして認めている犬は、その人より前へ出ようとはしません。
簡単にリーダーとして認めてもらう方法があります。少し広い場所で、リードでつながった犬の鼻先を急に横切って、右に左に方向を変えることを繰り返します。何日か繰り返すうちに、その人をリーダーと思ってくれるようになります。リーダーがいた方が犬はしあわせです」と言っていました。
「犬はしあわせです」という言葉が印象に残りました。さっそく、うちのワンちゃんたちにも実行してみました。テレビで言っていた通りでした。何日かしたら、レオンもシオンも(ワンちゃんたちの名前です)リードをひっぱらなくなりました。これでワンちゃんたちも安心・幸せ、と思いました。
ところが、1か月くらい前の散歩から、体の大きいレオンが、ぐいぐい前に出るようになりました。体が小さいシオンも引っ張るようになりました。『鼻先横切り』を繰り返しても変わりません。わたしをリーダーとして認めなくなったのだろうか?自分がリーダーになりたくなったのだろうか?急にどうしたのだろうか?・・いろいろな考えが頭をよぎります。
ワンちゃんたちがうちに来て15年です(ブログ4.9 5.24)。人間で言えば90歳近い年齢です。もう、人間の後ろを歩くのが嫌になったのかもしれません。せめてリードを少し長くして、首を絞めつけないようにしようと思います。
(としひさ)