『大分市民意識調査』の結果が出ました。調査は、昨年11月10日~12月10日に行われました。
【大分市に住み続けたい 88.2%】
調査開始(2010年)以来、最も高くなりました。最低は2014年(平成26年)の81.2%です。
【大分市外に転出したい 3.6%】
調査開始(2010年)以来、最も低くなりました。1番高かったのは2019年(令和元年)の5.3%です。
【大分市に住み続けたいと思う理由】
1位 自分の家や土地が大分市にある(47.8%)
2位 住み慣れて愛着がある(35.8%)
3位 生まれ育ったところである(32.5%)
4位 自然環境が良い(21.9%)
5位 買い物に便利である(15.1%)
【大分市外に転出したいと思う理由】
1位 交通の便が悪い(31.9%)
2位 自然環境が悪い(19.1%)
3位 仕事や学校の関係が大分市にない(12.8%)
4位 人間関係が悪い(12.8%)
5位 教育環境が悪い/買い物に不便である(10.6%)
【市民意識調査から見えてくる課題】
転出したいと思う理由の1位=交通の便が悪いは、調査開始以来ずっとワーストワンです。県外から大分に移住された人からよく聞くのは、「大分は自家用車がないと生活できない。交通アクセスが悪い」という言葉です。
市も、例えば、令和4年度予算に『ふれあい交通運行事業 4,396万円(*1)』『新たなモビリティサービス事業1億5,033万円(*2)』を計上し、地域公共交通が抱える課題解決に向け取り組んでいます。
しかし、一部地域に限定されたサービスであることは否めません。市域内分権(*3)とともに、今後はコンパクトシティ(*4)形成に向けた取り組みも考えていくべきだと思います。
(としひさ)
(*1) ふれあい交通運行事業
公共交通不便地域において、最寄りの(路線)バス停留所まで、乗り合いタクシーの運行を行う。
(*2) 新たなモビリティサービス事業
①グリーンスローモビリティとしての実験運行
グリーンスローモビリティとは、時速20㎞未満で公道を走ることが出来る電動車を利用したサービスで、その車両も含めた総称です。
②自動運転車両としての実験運行
遠隔監視や遠隔操作により、ドライバー不足に対応できないか等の実験です。
③空飛ぶクルマの導入可能性調査
ブログR4.3.30に書かせていただきました。
(*3)過去に、市域内分権・都市内分権について触れたブログ
R4.3.16『これからのまちづくり(市域内分権)』 R3.4.13『地域づくり交付金事業』
(*4) コンパクトシティ: 生活に必要な諸機能が身近な地域に集積した都市など、様々な概念があります。