親性(おやせい)

としひさより

昨夜、今年6月に録画した番組を観ました。『ヒューマニエンス』という番組です(*1)。
番組の中に、『産後クライシス』という言葉が出てきました。「出産後の妻が、夫へのイライラを募らせる産後クライシス」との説明がありました。「クライシス 意味」で検索してみました。「危機。重大局面」とありました。この『産後クライシス』に、以前ブログに書いた『しあわせホルモン オキシトシン(ブログ3.21)』が関係していると言うのです。

コーナーの前半は、和やかな雰囲気で進みました。
「オキシトシンは、不安を軽減させる効果もある。その他に、夫婦の絆をつくる、相手を信頼する、子どもへの愛情を生み出すなど、その役割は多岐にわたる。愛情ホルモン、信頼ホルモンなど、様々な呼ばれ方をしている」等の説明がありました。
後半、「オキシトシンは出せば出すほどいい?・・実はそうでもないようなんです」から、怪しい雰囲気が漂ってきました。
「オキシトシンは、基本的には、哺乳類として、巣や子どもを守る働きをする。従って、信頼できる相手に対しては絆を強める。しかし、信頼できない相手に対しては、巣や子どもを守るため、攻撃性を高める」との説明でした。「ともに育てる相手としての絆が、まだ弱ければ、オキシトシンが、距離を置きたい方向に働きやすくなる」のだそうです。

『ガルガル期』という言葉も出てきました。テロップには「ガルガル期(インターネットで広まった言葉)産後のママが、赤ちゃんを守る本能によって周囲に攻撃的になること」と出ていました。動物の、ガル~ガル~という攻撃的な声から来ているそうです。妻に、わたしに対する『ガルガル期』があれば、ともに育てる相手としての信頼が無かったことになります。当時、あったか、無かったか‥幸いどっちだったか忘れています。

コーナーの最後は、「ヒトは、母親だけで子育てするようには進化してこなかった。第1の養育者が母親でも父親でも、育児での子どもの脳の活動は、ほとんど変わらないことが科学的に証明された。母性(ぼせい)とか父性(ふせい)とか言うのは止めましょう、親性(おやせい)と言いましょう、という流れをつくろうとしている」という解説者の話でした。解説の方の明るい笑顔が印象的でした。
(としひさ)

(*1)過去、『ヒューマニエンス』という番組について触れたブログ
6.13『心の散歩』  6.27『うん・どん・こん』  10.11『怒りのコントロール』

タイトルとURLをコピーしました