愚者の自覚

としひさより

菩提寺(ご先祖さまを供養していただいているお寺)には、「お世話人さん」と呼ばれる方がそれぞれの地域にいらっしゃいます。文字通り、地域のお世話をしていただいている方々です。

きょうは、お世話人の皆さんに集まっていただき、「お世話人の会」を開きました。一般的な「定期総会」にあたるものです。R.4年度決算やR.5年度予算、行事法要予定などが提案・審議され、無事承認されました。行事法要予定は、コロナ禍前に戻した提案をしました。すべて認めていただき、ホッとしています。(寺総代長(役員)をしているため、提案する立場での物言いになってしまいます)

きょうは、総会資料とは別に『法然上人のご法話』というリーフレット(*1)をお配りしました。リーフレットの中で、次の文章が一番心に残っています。

『欠点のない完璧な人間など存在しません。浄土宗では、自分自身を正直に見つめ、おのれの過ちや愚かさを自ら認めることを「愚者の自覚」と呼んでいます。自己の過ちや愚かさを知れば、自然と謙虚に過ごせるようになり、他者を思いやれるようになれ、人間的に成長していきます』

「他者を思いやれるようになる」ための自戒にしたいと思います。保護面接の対象者にも、わたしなりにかみ砕いた言葉で伝えることができればと思っています。
(としひさ)

(*1)リーフレット: 1枚の紙を折ることによって、複数のページを作る印刷物。(ネット辞書より)
(*2)R5になってから菩提寺について触れたブログ
R5.5.15『お施餓鬼(おせがき)』R5.2.12『心の鬼

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