以前、『例えば校則を職員会議で決めるのではなく、3者協議会(生徒、保護者、学校の、それぞれ複数の代表者)で決めることは、子どもの主権者意識を育てるうえで効率的な制度だと思う。わたしの認識では大分市内で導入している学校はない』という主旨のブログを書きました(ブログR4.10.25)。改めて大分市教育委員会に調査をお願いしました。
いま、大分市内には29の中学校(分校等含む)があります。令和3年度、4年度、すべての中学校で『校則の見直し作業』が行われていました。すべての学校で『生徒と保護者の意見』を聞いていました。しかし、残念ながら、決定の場に『生徒・保護者』を加えた学校は1校もありませんでした。
見直し作業をした全29校のうち、実際に校則の改定をした学校は24校でした。改定された校則を、多い順に抜き出してみました。上位3つは以下のとおりでした。
1位 タイツに関すること (10校)
2位 下着の色 (7校)
3位 靴下の色 (6校)
生徒・保護者の意見が聞かれ、尊重されるのであれば、あえて決定の場に『生徒・保護者の代表』を入れる必要はないのかもしれません。校則の内容だけ考えるのであれば必要ないのかもしれません。
しかし、校則は子どもたちにとって一番身近な問題です。その決定の場に自分たちの代表が参加し、そして自分たちも参加して決定される、何よりの『主権者教育』ではないかと思います。また、『主権者』について、学校教育の場で学んだことのないオトナも沢山いると聞いています。小学校、中学校での主権者教育について、大分市教育委員会の考えを改めて聞いてみたいと思います。
(としひさ)
(*1)過去に、『主権者』について書いたブログ
R4.10.26『主権者意識』R4.10.27『お詫びと訂正』
R4.10.28『若者の主権者意識』R4.10.29『若者の主権者意識(2)』